涼宮ハルヒの消失初日舞台挨拶レポート!
2月6日に劇場公開が始まった、映画『涼宮ハルヒの消失』。新宿バルト9さんとシネマサンシャイン池袋さんでは、それぞれ公開初日舞台挨拶が行われました。ここでは、新宿バルト9さんで行われた舞台挨拶の模様を紹介致します。


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舞台挨拶では司会として、谷口役の白石稔さんと国木田役の松元恵さんが、北高の制服を着て登場。その後、出演者およびスタッフの方々が紹介され、おひとりずつコメントされていました。

平野「涼宮ハルヒ役の平野綾です。今日は皆さん来てくださってどうもありがとうございます。第1期が始まったのがもう4年前にもなるので、遂にここまで来たと思うと感慨深いです。私は今回の映画ではほとんど喋っていないんですが(笑)、原作の中でも大事なストーリーのため、ひとつひとつのセリフを大事にして演じました。楽しんでいただけましたら本当に嬉しいです」
杉田「今日は劇場版『MU○TO2』に来ていただいてありがとうございます」
白石「出てないでしょ!(笑)」
杉田「すいません、キョン役の杉田智和です。(サイリュームを振っているお客さんを見て)みんな上映中にサイリュームどこにしまってたの? ポケット? 何でも出てくるんだね(笑)。エ○ジがスー○エに向かって投げる武器みたいなサイリュームを持ってる人もいるね(笑)。
なんでも自由のきくと思われているヒューマノイドインターフェースと、何もできないと見下される人間。ですが最終的には、何でもできるほうが意外と自由がきかないことがわかって、ちっぽけだと言われていたほうが何か確かなものを掴むという対比がとても素敵だったと、今回の作品を演じていて心から思いました。上映を見た皆さん、もうこれ以上俺の声は聞きたくないでしょう?(笑) 直に慣れるさ、ありがとうございます(笑)」

茅原「長門有希役の茅原実里です。杉田さんの話を聞いていたら涙が出てきてしまいました」
杉田「エッ○がス○ビエに向かって投げる話?」
茅原「じゃなくて(笑)。今日の公開日をとても楽しみにしていたと同時に、緊張して複雑な気持ちで毎日過ごしていました。
私も試写会でこの映画を見せていただいたとき、本当に素晴らしいストーリーでしたし、『消失』というエピソードを作ることができたという思いで胸がいっぱいになりました。テーマソングはこの作品への感謝の思いを詰め込んで、有希を演じつつ歌わせていただきました。皆さんの心に、この作品がずっと残ってくれたら嬉しいです」

後藤「朝比奈みくる役の後藤邑子です。杉田君とみのりんが両極のような話をして、私はどっちに行けばいいのかわからなくなっちゃったんですけど(笑)」
杉田「ボケる側じゃ?」
後藤「いや、舞台挨拶だから普通にやろうと思うんですけど(笑)」
杉田「後藤さん、今日は木刀はいいんですか? エクスカリバーは」
後藤「そうですね……って『らき☆すた』じゃないんで(笑)。私の挨拶のプランが台無しになってきました(笑)。
以前から大好きな『涼宮ハルヒの消失』を映画でやると聞いたときに、私はすごく嬉しかったんです。TVシリーズとして少しずつ話を進めていくよりも、『消失』は映画で一気に見たほうが絶対にいいと思ったので、私も試写会を見たとき感動しましたし、みんなも同じ気持ちを共有してくれたんじゃないかなと思います。……なんだろう、私が真面目なことを話して、みんながじっと聞いてくれていると不安になるの(笑)」
杉田「後藤さん、バイクは? ハンドルだけのバイクで帰りましょうか」
白石「ぱららら〜(笑)」
後藤「あの、『らき☆すた』じゃないから(笑)(注:このあたりの詳細については『らき☆すたin 武道館 〜あなたのためだから〜』を是非ご覧ください)。『らき☆すた』と出演者がかぶっているから流されそうになります(笑)。
でもみのりんが演技を本当に頑張っていて、エンディングもみのりんの歌で締まっていて感動的だったし、杉田君も最初から最後まで全力で頑張っていましたね。私は試写会で見たとき、キョンも成長したなあって思って、初めてキョンに泣かされたんです。さっき『4年前』という話が出たけど、『4年前、綾は19歳だったんだな、大きくなったなあ』と、おかんみたいな気持ちです(笑)。この家族に帰ってこられて良かったです。皆さん、この『涼宮ハルヒ』のクライマックスに来て楽しんでくれて、ありがとうございました!」

小野「ふ〜もっふ!(笑) 古泉一樹役、小野大輔です。皆さん、極上の閉鎖空間へようこそ!(笑) ……ここからは大したことは喋りません(笑)」
白石「さっき喋ることを練ってたって言ってたじゃないですか(笑)」
小野「練ってないんだな〜これが(笑)。えー上映時間2時間40分ですか、皆さん長かったですか? (客席より「短かった!」の声) だよねー! 僕も本当にそう思ったんですよ。(客席より「古泉足りない!」の声)いやあれくらいがちょうどいいんだよ(笑)。あれ以上だと、天丼にロースカツみたいになっちゃうから(笑)。
自分の出番はさておき、上映時間で体感した短さと別に、長さも感じました。それはこのキャスト、このスタッフで歩んできた日々の長さです。『うわー長かったな、でもそれがこの映画の短い中に全部詰まっているんだな』と思って、僕もいろんな意味で泣きそうになりました。でも男の子なので泣かなかったぜ(笑)。……(他のキャストに向かって)今『キモい』って言ったの誰だ(笑)。
劇場版として皆さんにこの映画を見ていただけて、スタッフ・キャスト一同感謝しております。僕はこの映画でクライマックスより先に、キョンが言ったセリフ『忘れないでくれよな、俺がここにいたことを』で、ううっと来ちゃいました」
後藤「わかるわかる!」
小野「僕たちが言いたいことを言ってくれたという気がしました。『消失』はいろんな人の魂がこもっています、ずっと忘れないでいてください。よろしくお願いします」

桑谷「本当にお久しぶりです、朝倉涼子役の桑谷夏子です。私はオリジナルの朝倉涼子をやるのは4年ぶりでけっこう間が開いていましたし、今回の『消失』はすごく人気があるタイトルだと聞いていたので、プレッシャーがありました。さらにその4年の間に『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』の『あちゃくらりょうこ』と『にょろーん☆ちゅるやさん』の『あしゃくらりょうこ』というかわいらしい役の2つをやらせていただいて、『消失』のアフレコ時にもこれが抜けなかったんですね(笑)。『違う、それじゃあちゃくらだ』『それじゃあしゃくらだ』と何度も言われ、リテイクすることになりました。でも演じていくうちに、『そうだ、朝倉涼子はこういうホラーチックなシーンもある子だった』と思い出して懐かしくなりましたし、朝倉涼子は『消失』が本当に最後の出番だろうなと噛みしめながら演じました。すごく思い入れの多いキャラクターなので、今回『消失』でまた演じることができて良かったです」

松岡「にょろ〜ん☆(笑) 今日はみんな来てくれてめがっさ嬉しいにょろよ〜! 映画どうだったにょろ〜? (客席より「最高!」の声)もっと、もっと!」
杉田「(『にょろーん☆ちゅるやさん』のキョンの声で)『最高だよ』」
松岡「(笑)はいありがとうございます、鶴屋さん役の松岡由貴です『最高』という声が聞けて、ほっとして嬉しいです。未だに下の名前がわからない私の鶴屋さんという役ですが(笑)、ストーリーとはちょっと離れたところで『きゃきゃっ』と出てくる感じですよね。今までの鶴屋さんは『どんなに怒っても、怒らない芝居をしてくれ』と言われていたんですが、今回初めてキレて私もビックリです。カチンときてキョン君のことをちょっと睨んでいる鶴屋さんの顔が印象的で、収録の時も『本当に凄んでいいんですか?』って音響監督に確認しながら、鶴屋さんを演じさせていただきました。
また、この『消失』の看板やポオスターがいろんなところに大きく張られていて、そこに掲載されている私の名前を見た昔のお友達が久しぶりにメールをくれたということがあったのも嬉しいです。とってもいい作品に出会えて幸せです!」

あおき「皆さんこんにちは、キョンの妹役のあおきさやかです。まさか自分がここに立っているとは(笑)。キョンの妹は、160分を超す大作の中でほんの数分ちょこっと出てくるだけなので『初日はお客さんとして見に行こう』と思っていたら『いや、舞台挨拶に上がってください』と言われ、とても光栄です。
私は多分キャストの中で、一番第三者的に見ていた立場ではないでしょうか。シリアスな話の中、妹がぽっと出てくると、ちょっと安心したりほっとしたりしてくれればいいなと思ってくれればいいなと思ったんですが、どうでしたか?(客席より拍手)……ありがとうございます!
今回キョン君がすごい格好良くて、いいお兄ちゃんを持ったなと、初めて(笑)、初めて涙しました。これからも『ハルヒ』で何か展開があったら嬉しいと思っていますが、妹としては『エンドレスエイト』が終わってない気がしました。夏の間は『キョン君、電話』と言い続けて(笑)、今度映画になったら『キョン君、起きて、おはよう』と言い続けていましたから(笑)。でもそれが日々大事なんだなと思いました。毎朝起こしに来てくれる人がいて、同じ朝から毎日が始まるけど、ちょっとずつ成長している。キョン君もそれを感じたから、キョン君が成長する話になったのではと思います。皆さんも、毎日同じ日々を過ごしていると思っているかもしれないけど、一歩ずつ何か変わっている、成長していることを噛みしめながら、この映画をもう一回くらい見ていただきたいと思います」

石原「総監督の石原立也です。先ほど平野さんが4年前とおっしゃいましたが、僕らは企画やキャラクターを作っていたのがまだ2005年の熱い頃で、5年目になります。僕にとっても『ハルヒ』はTVシリーズの監督2作目ということで思い入れが強いんですが、シリーズの最初からずっと見てきた僕が思うに、今回の『消失』はハルヒシリーズの中でも最高傑作になったと思っています。(客席より拍手)本当にありがとうございました」

武本「監督の武本康弘です。締めのコメントは総監督のほうがいいだろう、何で俺なんだろうと疑問に思っています(笑)。他の皆さんがここまで映画について沢山話していただいたので、僕からはあまり言うことはないかな。ただひとつ、さっきこの映画が『最高』と答えてくださったお客さんにお願いしたい。できれば友達に『面白かったから是非見に行けよ』と声をかけていただけないでしょうか(笑)。今日は劇場まで足を運んでいただいてありがとうございました」

白石「実は思ったよりも時間が余ってしまったので(笑)、皆さん言い足りないことがあれば……あっ、僕ですか(笑)。
では我々から。改めまして、谷口役の白石稔です。僕の役者としての人生がある意味『ハルヒ』から始まっているところがありまして、最初のライブイベントだった『激奏』でハルヒのコスプレをして、今回の『消失』で北高の制服のコスプレをし、まさかここで完結させることになるとは思いもよらず驚いています。
ずっと国木田といっしょに、普通のクラスメイトを演じ続けてかれこれ4年になるんですが、今回も『普通』がキョンを救うという形を演じさせていただければと思っていました。そのため、谷口がキョンとハルヒの話をする瞬間は本当に緊張していたので、今でもどう演じたか、あまり覚えていません」
武本「実はさ、プロデューサーの伊藤さんと『東中出身者だったら誰でもいいよね。谷口、いなくてもいいよね』って話をしていたんだよね(笑)」
白石「それ、俺、聞いてたんだ!(笑) 聞いていて『絶対入れてくれ』と思っていました(笑)。俺が出なくなると、国木田も出なくなるので(笑)」
松本「お願いします!(笑)」
白石「というか、どうしてそこでわざわざ原作と違う方向に持っていこうとするのかな? おかしいだろ!(笑)」
武本「谷口の出番を阻止しようかなと思って(笑)」
白石「それをやるならもっと違う方向にエネルギーを注いでよ!(笑)」
杉田「それは次の『涼宮ハルヒの憂鬱:破』で出ますので」
白石「『エ○ァ』かよ!(笑) でもこの作品は試写で見せていただいたとき、自分にとってハルヒが大切な人だとキョンが気がつく成長物語として感動し、全然長さを感じませんでした。本当に素晴らしい映画だなと思います。皆さんにも楽しんでいただけていたらと思います」

松本「国木田役の松元恵です。今回は司会に徹するつもりだったので、まさかここでコメントさせていただくことになるとは思っておらず、全く何も考えていませんでした(笑)。
映画化のお話があるとお聞きしたとき、ぶっちゃけ私は『出番ないだろうな、お客さんとして見に行こう』と思っておりました(笑)。さらに今日、舞台挨拶があると聞いたとき『じゃあ新宿と池袋のどっちに見に行こう』と思っていたんです。ところが試写会当日『司会よろしくね』と言われ、『あ、白石さんですか。応援しに行きます』と言ったら『お前もだよ』というツッコミを入れられ、ここに立っています(笑)。
『涼宮ハルヒ』という作品は自分も大好きで何度も読んでいるので、『ハルヒ』のアフレコで久しぶりにスタジオに入ったとき、自分がただのファンになってしまっていたらどうしようと心配でしたが、スタジオに入った途端に皆さんが温かく受け入れてくださって愛があふれていて、スタジオで泣きそうになってしまいました。今も皆さんに温かく見守ってくださっていて感動で足が震えています。愛いっぱいの『涼宮ハルヒの消失』、2度も3度も4度も見に来てください! よろしくお願いします!」

こうして新宿の舞台挨拶は終了。このあと皆さんは池袋に移動し、シネマサンシャイン池袋さんで映画を見てくれた方々にも挨拶して、記念撮影を行っていました。
劇場まで見に来てくれたお客さんの方々(中にはコスプレで参加された人、徹夜で並んでくれた人もいらっしゃいました)、本当にありがとうございました!


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